乳房の構造について
乳房の大きさや形にはかなり個人差があります。乳腺の発達度と皮下脂肪の量によって決まります。また女性ホルモンの分泌量によっても、乳房の張りや弾力に大きな違いがでてきます。
乳房の中身は乳腺と脂肪からなり、その回りを皮膚が包んでいます。乳腺と脂肪の割合は約1:9です。乳腺は乳房一つにつき15〜20ほどあって、それぞれ塊となり、さらにその先は枝分かれしています。それが乳頭を中心にして放射線状に乳房内に広がっています。
塊の一つを葉(よう)と呼び、その先端にあるのが小葉です。母乳はここで作られます。小葉で作られた母乳は乳管伝わって、乳頭の先から母乳がでるという仕組みになっています。乳房の大きい人も小さな人も乳腺の数はあまり変わらないので母乳がよく出る、出ないは乳房の大きさとはあまり関係がありません。
乳房の大きさはほぼ脂肪の量で決まってきます。一方、母乳の出の良し悪しは、小葉で作られた母乳を通す乳管がしっかり通っているか、脂肪やその他の要因で詰まっていないかで変わってきます。
乳房の脂肪組織の形は人種や個人差が非常に大きく、妊娠すると乳腺が発達して乳房は大きくなります。そして、年齢を重ねるにつれ、乳房の中身が徐々に衰退するため乳房が張りを失い、徐々に下垂していきます。
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